2016年4月24日日曜日

熊本地震ボランティア 宮崎大2年 治田惇平

こんにちは、宮崎大学工学部2年の治田惇平です。今回1泊2日で熊本の震災支援のボランティアに参加させてもらいました。

おとなりの熊本で震度7の地震があって、直接受けた熊本はどうなっているのか、を知りたいのと、私に出来ることを探したい、と思っていました。それでアースウォカーズが今回の熊本ボランティアに参加したい人を集めていたので、「考えるより勢いでやってみよう」と考え、今回参加させてもらいました。

実際昨日熊本に入ってみると、震災によって倒壊した家や家財が倒れている様子を実際に目でみると震度7の恐ろしさを感じました。


地震によって傾いた建物

今日は、物資の搬入や、炊き出しのお手伝いをさせてもらいました。 一緒に活動していた中学、高校、大学生は、1人1人が自分に出来る役割を持って、友だちと協力しながら頑張っていました。このときは、1人の力だけでなく、たくさんの人の力を合わせれば時間がかかることもすぐに出来てしまう。またその学生を動かしてくれる指導員の方が本当に大事だと思いました。 炊き出しのお手伝いにも参加しました。暖かいスープやおにぎりを避難所で生活している人たちに配りました。炊き出しをしているおじさん、お姉さん方は私にとってすごくカッコ良く見えました。


物資の仕分け作業の様子





4月24日(日)

 2日目は、益城町災害ボランティアセンターに行きました。

そこでボランティアセンターに入ってきたニーズに合わせて、グループに分けられてわたしは被災された方の引越しを安永地区から木山地区のお宅へ荷物の搬送のお手伝いに参加しました。

同じグループの人たちは熊本で被災された方や高知や福岡で生活している人と様々でした。

私は1日だけの参加でしたが、メンバーの中には益城のボランティアにずっと参加している人もいました。

安永のお宅に行くまで益城町の中心を通っていきましたが、ここで震度7の揺れの強さを実感しました。

家がまさにぺしゃんこになってしまっていて、それが何件も続いている様子は自分の想像をはるかに超えたものでした。

安永地区にあるお宅に着くと、道に、おうちの駐車場によくあるブロックの塀が崩れてしまっていて、車が通るには狭い状況でした。

そこで引越しの前に その塀の片づけからはじまりました。ブロック塀はドリルで崩しながら少しずつ片付けました。

1軒だけでしたが、ドリルで崩すのは想像以上に時間がかかるもので、これが熊本全体になったら、と考えたらおそろしいと思いました。

片付けの中盤から雨も降ってきて、引越しのためお宅に入る時には強い雨になっていました。

片づけがひと通り済み、お宅に入ると地震直後の様子がそのままありました。
テレビやたんすが倒れていて、持ち運ぶテーブルや冷蔵庫がある台所は平皿やコップが割れている状態で散らばっていました。

冷蔵庫や電子レンジを運ぶ最中、踏まないようにはしていましたが散らばりすぎて食器のかけらを踏んでしまうこともしばしばありました。持ち運ぶ際、冷蔵庫がドアよりも大きくグループメンバーみんなの力を合わせて傷があまりつかないように持ってきた軽トラに乗せようとしましたが、外は大雨になっていたのでなかなか乗せ切れませんでした

全部乗せて、次は木山地区の新しい住居に運びました。その移動中もグループのメンバーとお話をして、私が大学生で宮崎から来たことを伝えたら、すごく驚いていました。

グループのメンバーは30代~60代と自分よりも年上で大学生のお父さんもいて、親近感がわきました。
面白い話もしてくれて、笑いもあり、災害ボランティアというきつい現場でこうやって笑わせられるような人にもなりたい、と思いました。

木山地区のお宅に着き、本来4階と聞いていましたが「2階で大丈夫」ということなので2階に運びました。もし かしたら負担になる私たちのために2階にしてくれたのかもしれない、遠慮してしまうのかなとふと思いました。運び入れる作業はさほど大変ではありませんでした。

被災者の方の家ではプライバシーもあるので写真で紹介は出来ませんが、活動を終えると本当に喜んでくれていました。
朝10時ごろからはじめて13時過ぎに終了しました。今回の活動を通して、私の力はほんの小さなものだったと思いますが、出来る限り継続して被災者のためにほんの少しのことでもいいから、活動していきたいと思いました。

活動を終えたあとにボランティアの中には、「働いているけれど、週末は熊本に行く」という方もいて、こういう想いを持つひとたちがいるから、「ボランティアをやりたい」と私は思えました。

ボランティア前のミーティングの様子

今回の2日間を通して、まずは「宮崎でも同じような震災が起こったら…」を日々考えるようにしたい。またこの震災を受けた様子を実際に自分の目で見るべき。今回きりではなく、できる限り継続して来たい、と思いました。
瓦が落ちた民家

文責:宮崎大学2年 治田惇平




 








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