2014年9月5日金曜日

被災地ボランティア2014夏3日目

文責 宮崎大学:遠矢せいじ

宿泊させて頂いている丸山さんのお家の子ども達は、毎朝4時〜5時に起き学校へ行くまで、虫かごを持って遊びに出かけているということで、この日は僕も同行させてもらった。
朝の5時に起こしてもらい、おしゃべりしながらカブトムシがよく出るというスポットへ向かった。クヌギの木の根元や枝の間を、子どもたちの説明を受けながら探した。モグラ虫の話や面白い植物の話など、とても物知りで驚かされた。
途中で子どもたちの友達の農家が作っているリンゴをもらい、丸かじりしながら探検続行!

スポットに到着すると、木の幹の間に小さいノコギリクワガタを見つけた。久しぶりの昆虫採集に子どもの気持ちに戻って楽しめた。丸山さんのお話では、近年ではカブトムシやクワガタのサイズがどんどん小さくなっているらしい。この原因が何なのかは分かっていないが、昔は今のような小さいカブトムシはいなかったとおっしゃっていた。

6時半頃家に戻ると、今度は鶏への餌やり。これも毎日の習慣なのだと言う。小学1,2年生の子どもたちが鶏を担いで小屋から出している光景はなんだか面白かった。
ビニールハウスに入ってきたスズメを二人で捕まえ僕に見せにきてくれもした。これにはさすがにスズメを不憫に思ったが、虫かごに入れるのではなくすぐ自然に帰してあげた子どもたちの姿に安心した。

自然の中で生きている子どもたち。この子たちの笑顔が豊かな自然や、この環境から生み出されいることを確信した。

このような子どもたちは、現在の日本にはなかなかいないかもしれない。しかし、少なくともここの子どもたちは、自然との遊び方を誰よりも知っていた。この子たちの自然の中で成長する毎日が、原発のや大人の都合で壊されてしまうのはあってはならないことだと思う。

また原発によって自然との遊び場失ってしまった子どもたちにとって、来んねキャンプやサマキャンが重要な役割を担うものだと再確認できた。



文責 宮崎公立大:むっちゃん
米沢で被災者交流サロン「ふわっと」の竹田さんのお話を伺いました。
竹田さんの話で印象的だったのは、被災者の「支援をしてあげる」のではなく、被災者の「自立を支援する」ということです。このことを念頭に置いていっらしゃるため、「ふわっと」の運営も被災者自身で運営するようにしているそうです。

また、サロンでは周囲に気を使わずに福島の方言を使えるように、福島の人だけの参加にするなど、細かな配慮をされていることを伺いました。
福島の方のことを考えているからこそできる、支援のあり方だと思いました。
竹田さん、お忙しい中貴重なお話ありがとうございました!




文責 宮崎公立大:田中亮佑
今日は、移動の合間に「福島の子どもたち、宮崎に来んねキャンプ!」や「米沢リフレッシュキャンプ」でお世話になっている福島大の宿那さんと田んぼアートや足湯に行ってきました。普段はなかなか会うことが出来ない宿那さんとのひとときはとても面白かったです。これからも支援をするなかで出会ったつながりも大事にしていきたいです。また、お会いしましょう!

その後、車で放射能の数値を計りながら、南相馬に入りました。ピピピピピピピピピピピピピという音とともに数値が高くなって、他人事だった放射能のことが急に自分のこととして考えるようになりました。道中には放射性廃棄物の置き場もあり、被災地に来たという実感がわいてきました。

これから本格的な支援活動が始まります。気を引き締めて、たくさんの発見をしたいです。



文責 宮崎大学:川島みさき
9月1日の今日は山形県米沢市から福島県南相馬市へ移動しました。福島に入ったあたりから線量計をずっとつけていましたが、途中通過した山の山頂あたりでは高めの数値を記録していました。
2〜3年前にはもっと高かったそうです。水のたまりやすい側溝や落ち葉の積もっているところでも線量が高かったです。

今日からお世話になる「カリタス原町ベース」の水道の前には、南相馬市の放射線量を記録した地図が年ごとに貼ってあります。震災直後は狭い範囲で高い放射線量が観測されていましたが、月日が経つにつれて線量は減るものの範囲は広がっているようでした。
放射性物質は消えてなくらないだけに、時間と労力をかけた対応が必要なのだと改めて感じました。



追伸:小玉直也
私は全国旅するのが好きで、その中でも地域の食と風呂が楽しみの一つです。
前日の夜に入ったお風呂がJR高畠駅の中にあり、初体験。

電車の切符売り場の向かいに入浴券売り場があり、改札口隣に風呂の入り口があるユニークな作り。米沢市の隣町、高畠に再訪する楽しみがまた一つ増えました。

この日は一路、南相馬市へ移動の日となりました。
米沢のNPOなどいくつか訪問して、2回目の米沢プロジェクトで蛍祭りの際に訪れた田んぼアートに足を運びながら福島へ向かいました。

農家の片平さんが福島市を通過せず顔出してと電話で盛り上がり、伺いました。
この日は南相馬移動まで時間がなく、農家が原発事故後に大変な思いをしている話をゆっくり聞く時間がなく残念でした。

片平さんの畑で採れる桃からは、これまでも放射能が検出されないのですが、福島産というだけで苦しんでいる方です。
この日に収穫した桃を60個ほどもらったので、南相馬の宿泊施設やボランティアセンターに届けることになりました。

道中、警戒区域に指定されている飯館村で放射線量を計測しながら通過して南相馬に到着しました。
南相馬市の放射線量は場所によって異なります。
いつもお世話になっている、宿泊施設は東京電力福島第一原発から真北に25km地点で、放射線量は宮崎とほぼ変わらない0.09μSv/h前後です。
これから、放射能の測定をしながら、ボランティアが始まります。

その施設に宮崎の「らいふのパン」から差し入れの天然酵母パンのプレゼント。
クリスチャンのシスターたちは大喜び。ほかにも北は北海道、南は長崎からボランティアにきている皆さんの朝食として笑顔が広がりました。
山路まり子さん、いつもパンをありがとうございます。

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