2013年9月3日火曜日

福島ボランティア1日目 9月2日

宮崎大学のこうすけくんと、昨日より福島県に入っています。

高校生のドイツプログラムの後、そのまま福島にいた代表小玉と合流し、
今日は福島の郡山と二本松を廻りました。

午前中、3a!郡山の事務所にお邪魔していたら、線量計を借りにきた方々が、
これから、汚泥焼却施設ができるという所の線量を測りに行くということで、
同行させて頂くことにしました。

その施設があるのは、流域上下水道県中浄化センター内です。
まず、その施設の入り口にモニタリングポストという線量を量る装置が
ありましたが、そこの線量にビックリしました!
[0.751μSv/h]
宮崎の10倍です!



しかも、その後ろには仮設住宅がありました。。。
下水処理場の敷地内なので、嫌な匂いも漂っていました。

立地だけでも、いい環境とはとても言えない場所でした。
しかも、線量も高いという…

バス停の地表の線量は[2μSv/h]もありました…



昼間だからか?みんな、もう移り住んだ?のか分かりませんが、
人気はありませんでしたが、
こういう土地しかなかったのか?… と、複雑な気持ちになりました。




進んで行くと、大量の放射性廃棄物の袋が置かれていました。
ここは線量が高そうだ!
と思いましたが、そうでもありませんでした。

それよりも、浄化センターの駐車場の線量が[4.184μSv/h]!!!!
ここは本当に気持ちが悪くなり、その場から一刻も早く逃げ出したくなりましたが、
そこの職員さんたちは、毎日ここに車を止めている…
女性の職員さんもいました。。。



事故から2年半も経ちますが、
日常の場に、まだこんなに線量が高い場所があることが、
本当に衝撃で、ショックでした。


午後からは、原発から50kmにある二本松の真行寺で、佐々木道範さんにお話を伺いました。

今日も青空市場には全国からのじゃがいもやかぼちゃ、なす、おくら、梨などが
並んでいました。



そして、今日、真行寺を訪れたのは、私たちだけでなく、
石川や北海道からもマイクロバスで来ている方々もいました。

何度もお話しするのも大変なので、みんなで一緒にお話を伺いました。

先日、チェルノブイリに視察に行かれた時のお話をして下さいました。
そこで感じたのは、27年経った今でも、そこにはなにも終わっていない現状があった。。。

チェルノブイリで出来た事。出来なかった事。
福島で出来た事。出来なかった事。

それぞれあると思うが、これが、27年後の福島か…?と思われたそうです。


そして、子どもを守る親たちが疲れてきているというお話をされていました。
親が笑えないと、子どもは笑えません。
その通りだと思います。なので、親のケアも必要になってくるなぁと思います。


子どもの為を思って除染すると、逆に非難されます。
福島で子育てをしていると、本当に守れているのか自分でも常に迷いがあります。
でも、お寺も捨てられないし、保育園の子ども達を置いては、とても離れられない。。。

ずっと、その繰り返しで、希望の光が見えなくなることがる…
気持ちが迷子になることがある…

原発に賛成の人も、反対の人も福島の人のことを無視していると感じる。
賛成な人は、福島は安全だと言う。
反対の人は、福島は危険だと言う。
でも、現実は安全な所もあるし、危険な所もある。

福島に住んでいる人は、本当に様々な理由があって、そこに住んでいます。
本当に10人いたら10通り。なので、ケアの仕方も10通り。

きめの細やかなケアが必要だと思いました。

また、やはり母子非難されている方が多いが、
残っているお父さんが病んでしまっているケースが多いそうです。
そういうケアも必要だなと思いました。

終わりの見えない話で、複雑な問題すぎて、
希望を見失いそうになるけど、園庭にあるモニタリングポストの数値は、
去年よりも減っているとのこと。



これは、除染が趣味といえる程、除染をし続けて来た賜物だと思います。
これでやっと、宮崎の2倍くらいです。



今日、お話を聞いたみなさんと記念写真♪

その後、TEAM二本松の放射能測定室を見学させていただきました。





(ホールボディカウンターの説明を受けるこうすけくん)

どれも、とても高額な機械ですが、全て寄付されたものだそうです!
すばらしいですね!!


わたしは、正直福島に入るのは、とても怖いです。
でも、このような現実はやはり、この場に来なければわかりません。
保養などで、実際に福島の方達とふれあう事はありますが、
この場の不安感や違和感、恐怖、などは、実感しないとどれだけストレスなのか
わかりません。

感じ方は人それぞれ違うかもしれませんが、
支援活動を続ける上で、大切な感覚を感じる事ができたと思います。
短い期間ですが、貴重な機会を大切にさせていただきます。

(事務局:あこロジ〜☆)


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9月2日(月) 福島ボランティア活動報告
 今日の昼までは、福島県下水道公社県中浄化センターで放射線量測定のお手伝いをしてきました。



浄化センターの周りの測定をしていて少し違和感があったのが、仮設住宅の近くの測定値が一番高
かったということでした。
あんまり人がいるような気配はなかったですが、人が暮らす施設があるのにその場所が一番高いのはおかしいなと思いました。
また、除染作業をしている場所や除染作業をした後の土などをおいている場所に行ってきました。



まず思ったのが、除染作業員という服をきて、除染作業をしている人を見るとアースウォーカーズの活動をしてきて小玉さんなどの講演も聞いてきましたが、実際に見てみるとまだまだ、全然福島の問題は山積みなんだなと感じました。

徳島や宮崎で普通に暮らしていると2年経った今も福島で除染作業を行っているなんて考えもしな
かったので、衝撃的でした。

 また、昼からは真行寺にお邪魔させていただきました。
そこで、住職の佐々木さんに当時の話や現在まで及ぶ福島の問題など、さまざまなことを話していただきました。

話しを伺って心に残ったエピソードは、
福島原発事故当時は放射能の問題などが今のように問題視されていなかったから、
お母さんたちは水くみやミルクなどを子どもと一緒におこなっていたらしく、
放射能の問題が明るみになったときに、お母さんたちが子どもたちのことで後悔して悩んでいるという話しでした。

政府が放射能の情報をはやく、隠さずに国民に伝えることができていれば
いまそんな悩みをせずによかったし子どもをおいたまま水くみなどで外に行く事なんてできないし、
仕方ないとは言いたくないですが仕方なかったのに何故、
お母さんたちが悩まなくてはいけないのかと少し政府に怒りすら覚えました。



しかし、過去のことを言っても仕方ないそれでは前には進まないので、
佐々木さんがおっしゃっていたんですが、
他人に頼らず、今出来る事を自分で考えて行動する。
ことを心がけて今、悩んでいるお母さんがいるなら、助けられる人が心のケアをしたり、
母子避難をしてしまい、福島に男一人で生活しているお父さんたちが悩んでいれば一緒に飲みに行って、
お父さんの心のケアをしたり、
福島が遠いから直接的な支援はできないのなら、せめて福島のことやいろいろな県の
人のこと理解した上で、
自分の周りの悩んでる人を助けていったらいいと思います。


福島での活動はあと6日しかありません。
少しでも福島のことを知って自分に何が出来て、何が出来ないか
まっすぐに向き合って活動していきたいと思います。

文責:須見

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