2011年11月16日水曜日

放射能除染活動 @福島県郡山市にて

郡山市立薫小学校にて 
小学校の校庭は除染が終了。しかし、公共事業業者は効率よく作業できる所しか除染せず、大型重機で校庭の表土をはいでいく。そして校庭に大きな穴を掘り地下に埋めて仮置き場にしていきます。いくつか問題点もあるのですが、なにより子ども達が遊びたいブランコや遊具付近は除染せず立ち入らないよう柵がしてあります。
近年、子どもたちの体力低下が問題になっているが小学校時代に鉄棒など筋力を使う運動が体育でできない事も懸念されています。
除染活動の現場では高圧水洗浄機でコンクリートやアスファルトの上を除染していく。
民家に水しぶきが広がらないようにブルーシートでガードしながら、全員カッパとマスクとアイガードと帽子を着用して吸引したり頭皮に触れないよう努力していた。

この日の除染作業は市議会議員なども参加して150人で実施する。
役割分担と担当を決めてチーム編成して20チームに分かれ作業する。

この薫小学校区域では近隣の町内会がまとまって、子ども達の通学路を除染しようとなっていました。
毎週日曜日9月から継続しているそうです。
校長(写真左から2人目)が子ども達を守ると熱意を持って行政や地域自治会に話をして進んでいる。
県環境課の担当者(写真一番左)も進んだ地域を視察に訪れていました。
私の首に下げているのが累積線量計です。
除染作業の時は累積線量がいつもより上がるんだよね〜
先週の郡山市が開催した除染方法の説明会に参加した際、最も住民が参加している地域が薫小学校区域と聞いたので、現地を見学に行きました。

自治体や自治会によって作業のペースや参加する住民の意識などバラバラなのが現状です。
同時に、除染作業をする事により被ばく総量が増える事も問題視されています。しかし、行政の判断を待っていては、子ども達を守れないと自治会がまとまっている所もあります。
この薫小学校のように近隣自治会がまとまり中小企業や議員も参加して進めている地域は、なかなかありません。
もりやま校長先生は自分の担当しているチームでは線量が 0.6μSv / hを下回るまで徹底的にやるそうです。その熱意と行動力に感服しました。同時に、150人20チームとなると初めて参加する人もいるなか、作業内容が全チームに徹底するのも難しいそうです。
いろいろ課題もある中、がんばっている薫小学校の除染作業レポートでした。

あらためて子ども達を守りたいという方々の熱い思い。
同じ思いが行政にあれば彼らがボランティアで被ばくしなくていいのに.....

文責:福島プロジェクト 小玉直也

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